ちょっと思ったんだけど、

正しい意見なんてない。けど、意見を言うことは大切なことでしょ?

海外に出て思ったこと〜自分の目で確かめる大切さ〜

私は18年間、国内で日本人として、ドメスティックな環境で育てられ、先祖含めても日本にルーツがある人としかほとんど関わってこなかった。だから、海外との関わりはテレビとネットで「見る」だけだった。

 

留学という進路を選び、必死に受験勉強をして、行きたい大学への道をつかんだ高校3年生の2月に、祖父母から猛反対をされた。正直、進路変更したときから両親は常に応援をしてくれていたため、自分の「家族」はとても寛大に私が海外に行くことを受け入れてくれていると思っていた。

 

でも、違かった。

 

当時は祖父母がなぜ海外にネガティヴなイメージをたくさん抱いているのか、理解できなかった。だけど、彼らは第二次世界大戦を経験し、その影響で家族が亡くなるなど、現代人な私や私たちの世代には想像できないほどの辛い経験をされてきた。

 

幼い頃からお盆には必ずお墓まいりに行く家族だったため、我が家は宗教を信仰をしていない分、自分は「ご先祖様がいるおかげで、今の自分がいる。」ということに感謝しなさいと教えてもらっていた。

毎年お墓まいりの際には、ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんがどのような人だったかという話を、聞かせてもらった。

私の留学に反対した祖父の父(私のひいおじいちゃん)は、日本の軍隊だった。徴兵ではなく、自分の命を日本のために常に危険にさらしながら生きらていた。ひいおじいちゃんは、盧溝橋事件という日本軍と中国軍の争いにより、後方から左胸を撃たれて亡くなった。これは、ひいおじいちゃんのお墓に掘られていて、お父さんが小さい頃から教えてくれた。

 

これを小さい頃から教えてもらっていた。また、唯一の海外を知る方法であるメディアでは、近隣国である中国や韓国が「反日」的な行動をすることを日々伝える。

 

だから私は、18歳の海外に初めて行くまでは、「日本は随分海外に嫌われた国なんだな」と思い込んでいた。幸いにも、決して他国を嫌いになることがなかったのは、そもそも人を嫌いになりにくい自分の性格だと思う。

 

そんな私が海外に住んで思ったことは、「みんな優しい」。感想が幼稚園生並なのが恥ずかしいけど、今でもそう思っている。そして、この国特有なのかもしれないが、「他国を尊敬している」という点は、私が日本では学べなかったことだと思う。

 

他国を尊敬する前に、他国について理解することが大切だと思う。じゃあ、どうやって理解すればいいのかな?

 

私は、自分がメディアなど「自分の目で確かめていない情報」から他国(小規模だと他人)を知ろうとするのはやめることにした。メディアの情報って一番簡単に手に入れれるし、専門家の人が解説してくれるから正直信頼度も高い気がする。

 

でも、これは例えば学校でAちゃんがBちゃんの噂話をしているのと同じように、「偏見」も入っている。きっと誰もが経験したことあると思うんだけど、「思っていたより〇〇さんいい人だった〜!」みたいなこと。私が噂話をしたくない・聞きたくない理由は、たった噂話だけで人を判断するのは、些細なことかもだけど、他人を知ることに対する一番大きな障害であると思うから。

 

話を戻して、他国に関する「自分の目で確かめいていない情報」も積み重ねで、無意識に、他国を知るための障害であると実感した。本当に。人のいうことや研究内容を否定するつもりはないんだけど、今後も自分で確かめていきたいと強く思う。

 

ただ、人の意見に耳を傾けるのは大切だと思う。祖父母が私に留学を反対した1つ目の理由は、「外国人」に対して負のイメージや経験があるため、孫には同じ経験をしてほしくないという願いだろう。2つ目は、彼らの知人の中で「留学」により精神的に辛い思いをし、すぐに帰国せざるをえなかった「ケース」があったから。

 

私がデータでもなんでも、はっきりと明言をしているのを見るたびに「このデータはいったいどのくらいの母数から得たものなのだろう」と思う。この考え方も、留学をして考え始めるようになった。

 

祖父母が留学前の私に伝えてきてくれたことは、彼らの知人かつ海外留学をしているという少ないケースの中で、悪い出来事が起きたことについてだった。これは、「レアケースの中のレアケース」かつ「悪い出来事」という悪目立ちするケースだからこそ、彼らの中では印象深いものとして残っていたのだろう。

 

それを私に伝えてくれたことで、そういう人もいるんだなということは知れた。でも、それが留学をやめる・やめさせる理由にするには、論理的根拠不足だった。(あとは、私自身も生半可な気持ちで留学していなかったから、今更やめるという考えには絶対にならなかったのも理由だけど。)

 

そして実際に留学をしてきて、数人は大学を卒業せずに途中で日本に帰国してしまう人を見てきた。これは予想していなかったことだった。

 

彼らを批判するつもりはないし、逆に帰れる場所があるというのは本当に素敵だと思う。自分を思いつめすぎて、本当に最悪のケースを選ばないのが何よりも大切だと思うから。

 

自分が実際に見てきたことだから、私は「留学=精神的に辛い」ということを人にも伝えようと思う。でも、彼らのバックグラウンドや、辛いの原因は人それぞれだから、それを「海外」というひとくくりでまとめたくはない。

 

最初に私は、「海外に出て知ったことは『みんな優しい』」だと言った。正直トータルで会ってきた人や出来事でそう思うけど、実際にはひどい人もいたし、嫌な経験もたくさんしてきた。

 

だからと言って、やはり海外であったり、特定の国を嫌いになるのは違うと思う。個人的な好き嫌いを、一般化させるのはとても危険かつ、何よりそんなのすごく寂しいと思うから。

 

残り少ない海外生活を振り返って、自分はもしかしたらあまり成長できていないかもしれない。でも、成長していなくても、たくさん学んできたと自信をもって思えるように、残りも有意義に過ごしていこうと思う。